氏名未詳書状

さしいてなとしさふらふほとにやらむ、
いまた心よくもさふらはて候、
さてゝゝかきあさき、
御みゝにとゝまりさふらひて、
かやうにおほしめし
より候御心さし、申つくしかたく候なから、
これに候もの、かやうのものなと、人の御
もとよりたまはり候事、せぬ物にて候ほとに、又
わらはかやふり候はんも、
いかゝとおほえ候あいた、

あまりにさりかたう思ひまいらせ候なから、
五返してまいらせ候、なをさりならぬ
御心さしのいろを、みまいらせ候はんさらんも、
ねんなうおもひまいらせ候て、色々に
みまいらせて候、かきあさき、まめやかにゝゝゝゝゝ、
いたいけしてこそ候へ、
返しまいらせ候へはとて、おろかの御事
ゆめゝゝ候はす候、猶々御心さし
申つくしかたく候、あなかしく、
   『(切封上書)
        □□□』

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2914
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.0 * 49.3
紙数
2紙
紙背
(上)『鳥羽院御月忌次第』第十一紙、(下)『大御室御忌日蜜導師次第〈九月/廿七日〉』第九紙
付加情報
影字あり(一四七三氏名未詳書状)、
整理番号
1455
最終更新日
2011-11-29