氏名未詳書状

なにと申候へしともおほえ候はて、
おもふほとは申され候はぬ心ちしてこそ候へ、
さて昨日の御□□□か
あまりにをもしろくこそ候しか、
くしのをかしく候しも、
わすれかたく候て、このたひは
つとめてよりはしめ候て□□□
□□□らひはてゝ候はむすると、おほえ候へは、

□□□まいらせ候
又さしもこのほと□□□つるに、
□□□うはかき返々ことゝゝしく、
□□□むなくおほえさせをはしまし候、
なをゝゝとのへも申て候しに、うたてく
□□□ひまいらせ候と御つたへ候
へく候、このほとに、又
まいり候はんすれは、よろつ申候へく候、
□□□ゝゝかやうにとくまいらせかたく候心ちに、
いそきまいらせて候しに、
□□□ひたゝしく候御事、かたはらいたきやうに
おほえて候、あなかしく、
   『封(切封上書)
 御□□□とのゝ□□□御かたの
      御返しこと〈まいらせ候〉』

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2916・4262
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙、切紙二紙を上下に接続)
料紙
楮紙
法量 縦x横
31.7 * 51.3
紙数
2紙
紙背
(上)『後夜分成道事〈ム〉〈/ム言ー外三内〉』(凞允書写本、不完聖教凾に一紙伝存)第一紙、(下)『護摩秘鈔』(什尊本)第十五紙
整理番号
1457
最終更新日
2011-11-29