氏名未詳書状

六はら殿よりのはや馬
まいり候てこそ、
よろつ心地とりのへて候つるに候、
又其後の世中のことゝも、世のさため
なさも、ことに思ひしられ候御事にて候つる、
申つくしかたく
をとろかれさせおはしまして候へとも、
さすかによその御事にて候つる、
大かたのあはれに覚させをはしまし候、
廿三日の夜の心地思
いたしまいらせ候も、
申はかり無又おほえ候よし、
春、さゑもんと申候物、
おとゝひのちの御事のはやうちに
まいりて候、昨日やかて帰のほり候しに候、
   『封(切封上書)
 円信御房へ□□□』

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2919
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(礼紙、切紙二紙を上下に接続)
法量 縦x横
32.2 * 49.3
紙数
2紙
紙背
(上)『鳥羽院御月忌次第』第八紙、(下)『大御室御忌日導師次第』第六紙
付加情報
影字あり(七七二金沢貞顕書状)、
整理番号
1460
最終更新日
2011-11-29