氏名未詳書状

  ひまも候はて、御文をかきて候しも、
  えまいらせ候はて、あまりに
  ほとへ候し時に、
  ひきやりなとしてこそ候しか、
  たけきしとのゝ、
  御かたより、ひんの候しに、
  □□□これにも
  むかしはわすれぬ心ちし候へとも、
  申候はんもさしすきたる
  心ちし候て、すこし候つるに、
  かやうにうけ給はり候へは、
  うれしうおほえて候、
  しらぬおきなに成はてゝ候
  すかたも、いかゝし候て、けさんに
  入候へきと、おほえてこそ
  候へと、申させ候、このほと
  きうかみたれ候て、わひしく候へは、
  ようなり候て、
  まいり候て、のとに申
  うけ給はる御事にて候へく候、
  なをゝゝ、御文うれしく思
  まいらせ候、このほとは
  御やかたのをさなき御方の御いたはりと、
  うけ給はり候へは、よくゝゝ、
  心くるしういたはしう
  思まいらせてこそ候へ、
まつ御文こそ、めつらしう
思まいらせ候へ、そのゝちこれよりも、
申たく思まいらせ候
なから、このわひし事に、
あちこちとし候ほとに、御つかひの

氏名未詳書状(詳細)

金文番号
2920
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙、切紙二紙を上下に接続)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.2 * 49.2
紙数
2紙
紙背
(上)『鳥羽院御月忌次第』第七紙、(下)『大御室御忌日蜜導師次第〈九月/廿七日〉』第五紙
付加情報
影字あり、
整理番号
1461
最終更新日
2011-11-29