氏名未詳書状
なこへとのゝ御いのりの事、申
入候につけて、おそれ入ては候へとも、いつく
よりも、申入へきたより候はす候ほとに、
つねにかやうに申入候事、おそれはゝかり
入て候こほうのゐん身にあて候へ、ふちうの
御事なく候しかとも、おもひのほかの御
事ともにより候て、御いのりをとめられて
候しを、しそむにいたり候まて、ほうこうの
たえ候はん事、かつはみちのめんほくなき
事にて候、あまなはとのゝ御いのりは、た人の
ゆつられて候し、そのかくれ候はす候、なに事
も身にあて候ては、御ふしんあるへき御
事候はす候、こちんせいそうつかむすめ、
しゝうとやらむ申候し物、ふてうにて御
うちをいて候し、もしそれにも一にてや
なと、おほしめす御事もやわたらせおはし
※御いてわたらせをはしまし云々