氏名未詳書状
こそまいらせ候に、これも かゝれはとて、そのゝちかゝる 心なき御事候ましく候、 これほと心さしをいたしまいらせ候なから、かやうに申候へは、あいなくおほし めし候はんすらんとをかしく候、 このまつせいを御らん候へ、 又たうしかまくらしつかに候よし、 うけ給はり候、うれしくこそ候へ、 これにもたうしへちの御事なく候、 とくゝゝ御のほり候へく候、 いのりまいらせさせ給候へ、 さても、たうせんへちの事なくつきて候、 めてたくこそ候へ、あなかしく、
御こつから、かやうにて ミ候、なかにはいくつかいり て候らん、しり候はねとも、 ときひろけ候も、わつらひ にて、これはたゝ、天王寺よ りしたゝめて候しまゝに て候、ニつゝみまつまいらせ候、 京かまくらより、ひんきに つけてまへると申候事は、 ふんはこ一なとこそ候へ、かやうに をひたゝしく、にかゝゝしく、 むまくるまにいれぬへきもの