氏名未詳書状

  なによりも、御なこりの
  御事のみ、まめやかにゝゝゝゝゝ
  心くるしく覚させおはしまし候て、
  とくゝゝ日かすきて、
  御下かうまちつけまいらせ候はむする、
  京への御文二、まいらせ候、
  御はゝへと、道けんの御房へ
  まいらせたく候、
  道へのは御はゝの方さまへも、
  御つたへ候へく候、
  道へは三日の御仏の事を申て候ほとに、
  いそきつけまいらせたく候、
  さてねはんゑのあまりに
  てうもんしたく候か、
  外はつやゝゝまいりぬへき所も
  しらす候、とをく候へとも、
  その御寺へまいりたく候、
  日ころの御つほねはし、
  いたつらに候はゝ、
  御るすにてもまいりたく候、
  御つかひにて、さなからまいらせたく候、
一夜は御物さわかし
きやうに候しかとも、
ちと申うけ給
て候しかは、よろこひ
おほえさせおはしまし候、

氏名未詳書状

金文番号
2960
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.7 * 51.1
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈異尊巻二〉』(釼阿本)第十二紙
付加情報
右端に切封の跡あり、影字あり(一五〇八氏名未詳書状)、
整理番号
1507
最終更新日
2011/11/30