氏名未詳書状

  おほつかなく候て、
  たつねまいらせて候し
  御大事、心もとなく候つるに、
  うけ給はり候ぬ、後家女房のさたは、
  いまにはしめぬ事にて
  候へとも、されはとて、これゆへいまた
  そんしたる人もうけ給はり候はぬは、
  さりとも、身一そんし候はしと、
  きもふとくおほえ候うへ、
  このいたはりさへ、
  かやうに候へは、ちからなき
  事にて候、けにゝゝしく候はんには、
  ふと御のほり候て、たうとき所々
  御たからともゝ、をかませをはしまして候
  御事の、あまりに
  うらやましうも思
  まいらせてこそ候へ、
  あはれいつかまちつけ
  まいらせ候はんすらむ、
  それまてのいのちこそ、
  をしく候へ、
としゝゝには、御
のほりをこそまちまいらせ候
心ちして候つるに、
思より候はす、ふと見参に
入て候へは、あまりに
御めつらしう、うれしう思
まいらせ候に、おなしくは、
なとかうちつれまいらせさせ
おはします御事にて、
さふらはさりけん、さやうにも候はゝ、
いかにのこる事なく、
おほえ候はん、このいたはり、

氏名未詳書状

金文番号
2965
和暦年月日
(鎌倉時代後期)
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
32.5 * 51.6
紙数
1紙
紙背
『秘鈔口決〈異尊巻三〉』(釼阿本)第二紙
付加情報
影字あり、礼紙は一五三一氏名未詳書状、
整理番号
1512
最終更新日
2011/11/30