[タイトル無し]
この十二月ふんのさうせちは、にわせの十郎とのゝ御さた
にて候、入とかふん御
□□へきり給はるへき
御文ひとつ給はり
候て、にわせ殿へつけ
候へく候、又けさんに
つけて申候し、
まんところのふき
やう、やへの二郎大郎
とのと申候人候、
入とかたいせちに
おもふ人にて候、
しかる人に候はゝ、
入とはふんこのやへ
の二郎大郎の
ふんなし、後をん
に、御文を給はり
候て、にわせとのゑ、つ
け候へく候、くはしくは
けさんの時、申うけ
給はるへく候、
恐惶謹言、
十二月九日 さいれん(花押)
とのおかの又大郎入道殿