氏名未詳書状
(前欠) 程にやつとのさまへも、
ま入へす候、もしやとにんせう
のかたへ申候程に、
なんの御事
にても候へ、御ようはうけ給たく候、
このよしを申させ給へ、あなかしく、
(前欠)
御みちの程の御事も、これ
にそまつ申入たく候つるに、
御返事になり候こそ、れい
の心おくれて、心にかゝらせを
はしまして候也、さて、御
くたりのころ、御すゝの事、
うけ給て候し、おりふし
かなはす候し御事、いまゝて心にかゝらせ
給て候、なに事にても候へ、御ようの
事、御こり候はて、うけ給はり候へく候、
つねに申入まいらせす候へとも、この
(ウハ書)
「(切封墨引) たうくうの房の御□へ
〈申させ給へ〉 もんせん〈上〉」