金沢貞顕書状

こそ候しに、其恩をもわすれて、此事をも申止めて、此家をうしなわれ候事のあさましき様を、
長老(審海)御同道なとにて、かなわぬ
まても、くとき被仰御覧
候へかしと覚候、又いのりとも、御はし
め候らん事承候ぬ、返々悦入候、願も
能々にて候へく候、此事により候て、
鵜入(鵜沼国景)可下にて候、只治定上者、御使
上洛之後、可下候歟、其間猶計
候へく候、恐々謹言、
  (乾元二年)二月廿六日〈亥刻〉  中務大輔(金沢貞顕)(花押)
    (切封墨引)

金沢貞顕書状

金文番号
10
和暦年月日
(乾元2年)2月26日
成立
鎌倉時代後期
員数
1通
形状
竪紙(礼紙)
欠損
前欠
料紙
楮紙
法量 縦x横
縦32 x 横50
紙数
1紙
差出
中務大輔(花押)
紙背
『秘鈔口決〈異尊巻四〉』(釼阿本)第14紙
連続情報
K96・301/S1600「金沢貞顕書状」から接続。
付加情報
金沢貞顕自筆。
整理番号
381
遺文
鎌21714
神奈川県史
1367
最終更新日
2020-01-14