金沢貞顕書状

勢州へは、能々悦  仰られ候へく候、二階堂伊勢前司(忠貞)、去年
約束申されて候漆一た
る被進候、令取進候、自所
領猶到来候者、追可進之
由被申候、勢州への御返事を
給候て可遣候、兼又、中嶋事
何程になりて候やらん、おほつ
かなく候、昨日深雪に道行
候はしと歎入候、凡三月深雪
珎事候歟、正嘉三年三月十日雪降
之由人々申合候、今年いかゝ

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召具候て可参候哉、勢州も参
候て、意見を可申之由被申候、
可申同道候哉、委細可承候、御
報者引返可承候、恐惶謹言、
  (正和四年)

金沢貞顕書状(詳細)

金文番号
168
和暦年月日
(正和4年)3月8日
成立
鎌倉時代後期
員数
1通
形状
竪紙(本紙・礼紙)
欠損
本紙後欠・礼紙前欠
料紙
楮紙
法量 縦x横
縦 33.5 33.7 x 横 54.1 54.6
紙数
2紙
差出
貞顕(金沢)
宛所
方丈(釼阿)
紙背
(一)『宝寿抄』巻二第17紙、(二)『宝寿抄』巻五第6紙
付加情報
金沢貞顕自筆。本紙に影字あり(K506/S777「金沢貞将書状」)。
整理番号
493
遺文
鎌27134
神奈川県史
2171
最終更新日
2020-01-12