金沢貞顕書状

毎度御報、裏に  承候へく候、昨日御報、拝見候了、藤花
盛候之由承候ぬ、近日人々参候て
見候へきよし申され候、愚身も
一両日之程、可参旨思給候、
阿弥《陀》堂(武蔵国称名寺)屏并掃除事、
仰付られ候らん、悦入候、
猶々屏急速に出来候へかしと
存候、兼又如法経書写候
所へ進へき事の候、上品に候
はん、新茶二三種拝領候者、

恐悦候、可□□□、この使者をとゝめ
をかれ候て可拝領候、藤花
十五六日の程には白色になり
候へき哉らん、其分も可承候、
恐惶謹言、
  卯月十一日  貞顕(金沢)
 方丈(釼阿)進之候、                                   (ウハ書)「(切封墨引)方丈進之候   貞顕」

金沢貞顕書状

金文番号
285
和暦年月日
(鎌倉後期)卯月11日
成立
鎌倉時代後期
員数
1通
形状
竪紙(本紙・礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
縦 32.8 33.4 x 横 51.7 51.1
紙数
2紙
差出
貞顕(金沢)
宛所
方丈(釼阿)
紙背
(一)(二)題未詳聖教(綴葉装、(一)(二)共同筆同一本)
付加情報
金沢貞顕自筆。
整理番号
603
遺文
鎌27147
神奈川県史
2184
最終更新日
2020-01-16