金沢貞顕書状

七条鴉丸(山城国)近隣をは、早旦にふれて候けれともさし出候はす、当日出仕をも向候へと仰られて候しかとも二人はかりむかひ候て、検断奉行人にうちくして
候ける、其外は十餘人は帰宅候て不向候、此間に
すてに衆徒神人等むかひ候て、成仏(石清水神人)をうち候、家に
火をかけ候はむするよし聞候し程に、両六波羅(山城国)
家人等ありあえて候を、さしつかはし候て、先狼籍
を鎮候て、所存候者、次第訴訟をこそいたし候はめ、
日中に洛中六波羅近隣にて狼籍いわれなき
よし、問答し候へきよし仰含候て、つかはして
候へは、不及是

金沢貞顕書状

金文番号
334
和暦年月日
(正和3年 月日未詳)
成立
鎌倉時代後期
員数
1通
形状
竪紙(礼紙のうちの一紙、切紙二紙を上下に接続)
欠損
前後欠
料紙
楮紙
法量 縦x横
縦32.6 x 横56.2
紙数
1紙
紙背
(上)『某寶次第〈酉酉〉』第22紙(識語あり)、(下)『某寶次第〈酉酉〉』第10紙
付加情報
金沢貞顕自筆。影字あり(『金文』未収「金沢貞将書状」)。
整理番号
631
遺文
鎌25133
神奈川県史
1880
最終更新日
2020-01-15