金沢貞顕書状

(本紙追而書)  やま(近江国・延暦寺)にはよせ候へきとて、ひしめき候、  寺(近江国・園城寺)の事は、あとかたもなき事にて候に、
  かやうに山々さふらへは、
  仏法のうせ候へき
  時節にて候やらんと、心うく候、
  何事につけ候ても、とくゝゝくたり候
  事にて候はやとのみおほえて候、
  いつとなく申候へとも、いまた

(礼紙追而書)
  御めん候はねは、返々なけき入て候、
  みやこの事は、よろつやつとの(谷殿)御物かたり
  さふらはんすらんと、よにおほえ候、なをゝゝ
  御ふみ悦入て候

金沢貞顕書状

金文番号
474
和暦年月日
(鎌倉後期月日未詳)
成立
鎌倉時代後期
員数
1通
形状
竪紙(本紙・礼紙、本紙・礼紙共に切紙二紙を上下に接続)
料紙
楮紙
法量 縦x横
縦 32.4 32.5 x 横 50.0 50.0
紙数
2紙
紙背
(本紙上)『院尊勝陀羅尼供養導師次第』第5紙、(本紙下)『大御室御忌日講師次第〈九月/二十七日〉』第3紙、(礼紙上)『院尊勝陀羅尼供養導師次第』第8紙、(礼紙下)『大御室御忌日講師次第〈九月/二十七日〉』第6紙
付加情報
本紙に影字あり。礼紙に影字あり。異筆にて「卅枚内」とあり。
整理番号
766
遺文
鎌22326
神奈川県史
1455
最終更新日
2020-01-11