金沢貞顕書状

このいたはりは、  とりたてゝわつらはしくなと成  たる事はさふらはねとも、心よき事も
  候はて、なかゝゝと
  候ヘは、いかにも
  ことしをすこさぬ
  事にてそ候はんすらむと、
  承給候に、いま一と見参に入
  候て、申うけ給はらす候つる、
かもんのすけ(倉栖兼雄)のひんの
御返事も、たしかに、うけ
たまはり候ぬ、あまりに
ひさしく見もまいらせ候はねは、
まめやかにゝゝゝゝゝ、御恋しく
思まいらせ候て、かやうに
うけ給はり候許に
こそ、なくさむ心ちして候へ、
かめかふち(相模国)のわかき

金沢貞顕書状

金文番号
480
和暦年月日
(鎌倉後期月日未詳)
成立
鎌倉時代後期
員数
1通
形状
竪紙(本紙、切紙二紙を上下に接続)
欠損
前欠
料紙
楮紙
法量 縦x横
縦32.4 x 横49.9
紙数
1紙
紙背
(上)『院尊勝陀羅尼供養導師次第』第2紙、(下)『大御室御忌日蜜導師次第〈九月/二十七日〉』第14紙(識語あり)
付加情報
影字あり(K2919/S1460「氏名未詳書状」)。異筆にて「卅枚内」とあり。貞顕書状とするには要検討。
整理番号
772
遺文
鎌22989
神奈川県史
1592
最終更新日
2020-01-11