二階堂道顕書状

御七てう(条)まいらせ候、おなしくしたてゝまいらせ候はんとて候つる、
いそき入候へき
やうにうけ給て、
まつまいらせ候、
是は上ほん(品)にて候、
さいゝゝにハかけ
させをはしまし候ましく候、
ようはしさいたつねて
候へとも、この程は
心のひまなき
事候つる、さ候はゝ
心のとかにしたてゝ
まいらせ候へく候、
かふれ、心よからす
候て、はるかニ申
うけたまはり候
はぬ心ちして候、
百ヶ日もちかく
なり候へは、事に々々、
あはれになけき
おほえさせて候へ、
あなかしく、
         道顕(二階堂行景

二階堂道顕書状

金文番号
785
和暦年月日
(年月日未詳)
成立
南北朝時代
員数
1通
形状
折紙
料紙
楮紙
法量 縦x横
縦29.3 x 横43.1
紙数
1紙
差出
道顕(二階堂行景)〈上〉
宛所
元了御房
紙背
『ダト(梵字、駄都)〈十帖〉』(聖教の裏紙)
整理番号
868
最終更新日
2020-11-14