氏名未詳書状
何事につけても、あまりにゝゝゝゝ、
あちきなくおほえ候に、
さためなさも、ことにたうしは、
めのまへなる事おほえ候て、
いかほとゝおほえ候つるまゝに、
この五月十五日に、しゆけして
こねんしのてらへ入て候に、
このてらには、かまくら
一なる事にて候へは、
ひむもあさゆふ候に候、
ほうちやうもつねにくたらせ給候へは、
□□□事なとも候はんすらんと、おほえ候、名をは
□□□んめうと申候に候、
猶々々御心ちいかほとの事にて
□□□せをはしまし候らんと、
おほつかなく候、又、
□□□けさんに入て候し御事、
返々よろこひおほえ候、
□□□んきには、
□□□のよし申入たく候と、
申させ給へ、あなかしく
『(上書)□□□』