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国宝 金沢文庫文書データベース
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唯忍書状
又□□□これにもこゝろもとゝめ候はすし
て、つにはひたちへのほらはやと、み
(一行分欠)
しやうせん□なくゝゝ申候へ、
それにつけ候ても、とくのほるへく候、
このしやうせんはこのくにの
□中のはひしう候とて、のほりて候也、
そのゝち御みに、御かsけやはたらせおはし
ましや候らんと、おもひやりまいらせ候て、
おほつかなくこそ、おもひまい
らせ候へ、いまをは
しめて申候へき事には候はねとも、
かやうにゆいにんかときをもして候はさ
御わたり候て、御すゝめ候しかは□こそかやう
にては、いまゝて候へと、おもひ候
にも、この御ほうしつ
くしかたく、おもひまいらせ候、
さて御いちこのあいた□
とをく御わたり候、ところをは
なれまいらせ候はすし
て、御をはりをもみとけまいら
せ候はんと、おもひ候
つるに、おもはぬほかに、かやうにまかりくたりて候、
さは候とも、とくまいり候て、しんたうはうを□
又ゆいにんもまいり候て、けさ
んにいるへく候也、これ
にはゆいにんは候たうも候は
ねとも、このくにゝあま□
ふつほうの候はぬは、あさまし
うおほへ候あいた、
もしやほうもたち候とおもひ候て、かくては候、
□□□事□□□候はすは、このくにゝは□□□
候はす候、又興法のやうは、秋八月のほとに
さたまり候はんすれはと候て、いまは候、それ
にかなひ候はすは、此長老もそれへとう
まいらんと候へは、事
のやうにしたかひ候て、つれまいらせ候て、
とうのほり候へく候、又中道御房の御ふし
候はん事、御あきらめ候て、まいらせおはしまし
候へく候、御あきらめ候て、まいらせおはしまし
候へく候、又覚如御房御方へも、御ふみ
申候へく候へとも、別に申候ぬへき事候はぬ
あいた、申候はす候也、覚如御房もきれのやう
は、この御ふみに申て候か、事々
御こゝろへ候へく候、
と、御つたへ候て給はるへく候、又了智房のかゝれ
候し手本、覚如御房御さた候て給はるへく候也、
六月三日 唯忍上
法光御房
(ウハ書)
「(切封墨引) 進上 法光御房 唯忍」
唯忍書状(詳細)
金文番号
2185
成立
鎌倉時代後期
形状
竪紙(本紙・礼紙)
料紙
楮紙
法量 縦x横
30.7 30.8 * 41.5 41.7
紙数
2紙
紙背
(本紙)『養心抄』、(礼紙)『養心抄』(了禅本、禅籍)
整理番号
1582
最終更新日
2011/11/30